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2009年東海道五十三次写真 
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あと七キロ!なんて短い距離。2時間あれば余裕で着いてしまうじゃない?
品川には見送るように、色々な宿場からきた松が植えられています。土山…一番きつかったわ
昔のままの道幅の商店街、道沿いにたくさん神社やお寺が残っています。こんな都会なのに、旧道の匂いがする。最初のお寺によって、日本橋まで無事たどり着くよう祈願してきました。ここで事故ってたどり着けなかったら無念すぎます。東海道に新しい碑がひとつふえるよ…
商店街を抜けると15号線に合流し、ここから高層ビルたちならぶ大都会へひたすらまっすぐです。道一つ隔てて別世界のようです。
通勤時間帯の人ごみのなかちょっとういていた。東京タワーが右に見えて、東京きたんだなあと実感しました。あんまり来た事ないのですよね、東京。写真を撮るときいかにもおのぼりさんでちょっと恥ずかしかったです。文字通りなんだけどね。
両サイド敷居の高そうなお店が建ち並んで、もういくらも距離のない事を実感しました。2時間あればつくと思ってましたが、自然歩みがのろくなっているみたいです。品川をでて既に3時間たちました。
遠く道の先の、緑の橋がだんだん近づいて来て、それが日本橋だと分かっても不思議と感動とかはなかったです。なんだか、そこが終わりのような気がしなくて、終わりの感動というよりは、一歩一歩が愛しい気持ち。こんなに長い道だったのにまだまだ途中のような気がするのです。こころの準備ができていないのか。
橋の下に到着したとき、後ろを振り返りました。ここから京都まで、私の足跡がずうっと続いてるんだなあ…



おわりに
思いつきで始めた旅に、こうしてちゃんと終わりが来るのはなんだか不思議な感じです。夜明けの三条、土砂降りの土山、鈴鹿の濃い霧、亀山へ至る道の長閑な事、鳴海でまた大雨にふられてリュックが水を通してしまった事、翌日の晴天と夕暮れに光る柿や稲穂、細くうねるみち、日坂の急勾配に長く延びる影、真夏の日差しに焼けるアスファルト、地図を飛ばされた事、駿河湾と富士山の美しさ、箱根の長く暗く険しい事、退屈な国道沿いを見守る道祖神…いままでの景色が走馬灯のように思い出されました。何でもない景色が鮮明に焼き付いています。
なんだか終わりはきたはずなのに、私の気持ちはまだ道の途中に居ます。多分、次の旅が必要なんでしょう。でも、ひとまずこの道にさようならをしようと思います。
道端の全ての人と神様、ありがとう。

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にこにこぷんで育ちノストラダムスに本気で怯えたぐらいの年。
山陽道はじめました。
たびのじん 山陽へ も宜しく。
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